■山口養蜂園のはちみつの詳細■ オルターHPより転載

ハチミツの山口邦義さんのお父さん山口喜一さん(若い頃、医者に見放された胃潰瘍を蜂蜜に救われて蜂飼いになった)は養蜂家で@日本で始めてローヤルゼリーの商業的分画に成功した人Aイチゴの交配にハチを使うことを全国的に広めた人B地元でしいたけ原木栽培を広めた人です。
山口邦義、初子さん
 当初はハチミツのお付き合いからでしたが、イチゴ、ジャムと拡がってきました。山口邦義さんも研究熱心で、ローヤルゼリーの研究からハチミツが熱に弱い食べものであることも御存知で(牛乳とハチミツは最も加熱に弱い食べものとして学術論文がある)、私達と出会う前から、現在のようなレベルの高いハチミツを作られていました。
 雑誌「サライ」で山口さんのハチミツが紹介されたことがありましたが、その文中にあった「輸入蜂蜜が品質が悪い」という表現に対し、輸入蜂蜜の業者がクレームをいってきたことがありました。しかし、ハチミツが大好きな徳島文理大学薬学部半田八十三先生の「山口さんのハチミツが国際レベルでも最も高い酵素の活性値の品質であることと、輸入蜂蜜がひどいというデーター」を示して、納得していただいたエピソードもあります。
 
山口さんのハチミツ(食品添加物など一切の混ぜものはありません)
山口さんのハチミツはひと花1度どり

 山口さんのところでは5月〜6月、ハチの巣が表面平均して約30〜80%蜜ろうで覆った頃、みかん及び百花蜜ともひと花1回だけ採取します。そうすると糖度が79〜80度のもの、エジプトのミイラの保存に使われたような高品質のハチミツが得られるのです。公正取引委員会ではハチミツの糖度は76度以上としていますが、それでは発酵したりする恐れがあります。通常では、花の時期に2〜3回採取していることもあります。これではたくさん収量は採れますが、糖度や活性値の低いものになってしまっています。山口さんのハチミツが一般市場で最も評価されているのは当然のことです。

・50℃以上には加熱しない

 ハチミツの成分は牛乳と同様、高温で壊れ、ただのシロップとなってしまいますので、山口さんのところでは、一切50℃以上の熱を加えないよう注意しています。とくに1斗缶を溶かして、ビン詰めにするところですが、サーモスタットで50℃に設定した小さな室で観覧車のように1斗缶をおいて、くるくると缶がまわり、積算温度が上がらないように溶かしています。

・使い易さのため、結晶しにくくしています

 通常のハチミツは気泡などを核としてたやすく結晶してしまいます。ただし水飴などを多く含むニセモノも結晶しにくいですが。山口さんのところではビン詰めの際、溶けた状態の時、真空釜の中で気泡をハチミツから取り出し(脱気)、結晶しにくくしています。もし結晶するのを確認したい人はスプーンで空気をかき混ぜれば結晶を始めます。

・巣箱消毒をしません

 九州以北の日本では以前養蜂する場合、ハチの巣に抗生物質を使っていたことがありました。今ではまず抗生物質を使うところはほとんどないと思いますが、もちろん山口さんのところでも使っていません。


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  みかん蜂蜜   600g
   主としてみかんの蜜

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  百花蜜 600g
  クリ、もちの木、サンゴ樹、ハゼなど
  いろんな花の蜜が混じっています。
  山口さんの百花蜜はいわゆる雑蜜ですが、
  くせが少なく、十分食用としてお推めできます。
「虫歯になる」市販のハチミツの問題点
・ひどいハチミツには水飴(異性化糖−遺伝子組み換えコーン)を混ぜていることがあります。複数の成分が混じっているハチミツは、結晶した時に結晶が何種類かに分離します。
・通常多い、安い輸入蜜はドラム缶で輸入され、ビン詰めされるとき120℃の蒸気棒で溶かされている為、成分が壊れてしまっています。また通常の国内の蜜もお風呂のようなところで100℃近い温度で溶かされ、積算温度も大きく、やはり成分が壊れてしまいます。オルター以外では加熱に留意しているハチミツはまずありません。
・純粋にレンゲ蜜といっても、ラベルだけのことが多く、通常はいろんな蜜が混じっています。
・花の時期に2度以上採取する蜜は十分な糖度が上がらず、薄いです。そして花の蜜に含まれるショ糖が十分に分解されていない為、虫歯の原因になってしまうことになります。ハチミツは本来果糖やブドウ糖を多く含み、虫歯にならない食べものであるのにです。

※ハチミツはボツリヌス菌がいる可能性があるので、生後間もない新生児には与えない方がよいとされています。

山口さんからのメッセージ
 過去3年間、みかん蜂蜜は天候不順により不作が続き、特に昨年は未曾有の不作に終わりましたが、今年はみかんが表年にあたり花も多く、好天にも恵まれ、久々の豊作になりました。みかんに続く百花蜜も順調でクセの少ない良い蜜が採れております。
 我々養蜂家にとって何より重要なのは自然と天候です。近年、徳島県下でレンゲはほとんど姿を消し、レンゲ蜂蜜は幻になってしまいました。みかんは減反政策で減少し、山は杉、ヒノキの植林で、蜜源樹が伐採され、養蜂家にとって危機的な状況になっております。現在、国内の蜂蜜供給で国産蜂蜜は7%ほどに落ち込み、出廻っている蜂蜜はほとんどが輸入蜜です。安価な輸入蜜との競合による価格の低迷、天候に左右される不安定な経営などで後継者も育たず、30年前には徳島県に70人余りいた養蜂業者が、現在では30人余りに減ってしまい、それもほとんどが高齢者で、若い養蜂家は皆無です。我が家でも、息子は養蜂を継ぐ気は無いようです。若い人にとって魅力の無い養蜂ですが、蜂には8の利用法があると言われています。蜂蜜、ローヤルゼリー、花粉(食用)、蜜ロウ(ローソク、化粧品の原料等々)、蜂の子(食用)、蜂毒(神経痛の薬の原料)、花粉交配(イチゴ、メロン、梨など)、プロポリス(蜂ヤニ)です。後継者不足のなか養蜂家の方々は、それぞれ得意分野で頑張っておられます。
 私の代で養蜂業は終りになるかも知れませんが、花のあるうちは精一杯頑張ってみるつもりです。何といっても、みつ蜂は可愛いですから。
                                                     
 1999年6月15日